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西日本豪雨

 「雨禁獄(あめきんごく)」とは雨を獄に閉じ込めることで、白河法皇の故事に由来する。ひどい雨のせいで自分の行幸を何度も延期せざるを得なくなった法皇は腹を立てて、降る雨を器の中に入れ、それを監獄に置いて罰したと、源顕兼の「古事談」にある。……

 出典:中日春秋:中日春秋(朝刊コラム):中日新聞(CHUNICHI Web)(2018.7.8)

 

 西日本の大雨は、家族が長崎、福岡、京都に散らばっている身としては、身内との安全確認のやりとりで大変気疲れしました。祖父は「死ぬなら家で死ぬ」と言うタイプで、親も「置いてはいけない。胸騒ぎはしない」と言い、避難はしてくれませんでした。結局、実家の方面は豪雨も一時的で、何事もなかったからよいものの、あれだけ心配しても避難してくれないものなんだなと、ちょっと虚しくなりました。私の後輩は、ずっと若いときに豪雨の影響で亡くなったので、私の親はもうそのことを忘れたかもしれないけれど、私は忘れることができない(いや、忘れたくない、というのが近い)。ひどくナーバスな気分で過ごした終末でした。

 何度も雨雲の動きを確認したので、岡山、兵庫、四国のあたりにずっと発達した雨雲が集中していたのが気になっていました。もともと四国は雨期の激しい地域なので、なかなか特別警報が出なかったのかもしれませんが、かなり激しい雨が長時間続いていたのではないかと思います。

 豪雨でおそろしいのは、道路の冠水、川の氾濫、土砂崩れです。今回は、降雨量でも範囲の広さでも歴史的な豪雨となりましたが、気温が毎年上昇している以上、こうした雨の降り方が今後何度も起こりうるのではないでしょうか。私たちは地震津波の被害を最小限にしようとしてきましたが、もしかしたら、これからのまちづくりでは、治水の時代がやってくるのかもしれません。

 

インバウンドと受動喫煙防止条例

 「インバウンド」という英語を耳にするようになって5~6年たつだろうか。外国人誘客、訪日外国人客といった意味で、言葉として市民権を獲得しつつある。

 政府は、訪日外国人観光客数の目標を2020年に4千万人としている。昨年度は約3千万人に達し、東京五輪パラリンピックもあることから、あながち無理な数字でもなさそうだ。

 外国人延べ宿泊者数は昨年、7800万人で調査開始以来最高となった。東京都が最も多く、次いで大阪府、北海道の順。……

 出典:栃木のインバウンド|雷鳴抄|下野新聞 SOON(スーン)(2018.6.28)

 

 あれは何の話だったか、以前、会社の人に、「この言葉は私の中で市民権を得ていないから~」みたいに言われて、なんとなくイラッとした覚えがあります。「私の中で」って、絶対王政かよ。

 インバンドという言葉、私も今朝、電車の広告で目にしたばかりです。そのときは、インバウンドって、よく聞くけどなんだっけ、と思いました。絶対に聞いたことあるし、なんなら意味も調べたことがあるのに、なかなか覚えられない……。インバウンドというのは、外から中に入るという意で、近年取り上げられているのは、外国人の訪日旅行のことのようです。

 東日本大震災でぐっと減った外国人観光客も、ここ2、3年でだいぶ増えましたからね。京都の観光地はなんかでは、日本人よりも外国人の姿のほうが多いくらいです。それに伴い、細くて低いビルなんかを利用した、比較的小さいホテルもあちこちに見られるようになりました。

 つい昨日、東京都では受動喫煙防止条例が可決したばかりですが、これも東京オリンピックのインバウンドが背景の一つにあるのではないか、と思います。2020年4月に全面施行ですからね。非喫煙者としては、別に悪いことではないですが、一方で快適な喫煙場所をつくってもいいんじゃないかなとも思います。小ぎれいな感じのね。京都でもビルの裏手とか、高瀬川のあたりとかに喫煙所があるんですが、ちょっと小汚いし、暑そう・寒そうだし、あれならいっそ洒落た喫煙所を設けるのも一つの手のような気がします。東京にはあるのかな、洒落た喫煙所……。