sleep like a log

新聞のコラムや社説をながめてみる

貧困が怒りの声さえ奪う

国内の2千万人が貧困ライン以下の暮らしだという。6人に1人が当てはまる。…… 週40時間働いて祝日も働くが、最低賃金では病院にも行けないと20代の女性が打ち明ける。高校、大学を出るために借りた奨学金も負っている。30年間返し続ける。その女性は「ちょ…

身を捨ててこそ浮かぶ瀬

「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という格言をご存じだろう。その意味といえば、一般的に「自分を犠牲にする覚悟があれば、物事はうまく行く」と解釈される。…… しかし分析哲学が専門の野矢茂樹さんは「溺れそうになったらむきにならず、力を抜いて身を任せ…

ロヒンギャ問題

ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害問題で、国際的な批判が高まっている。40万人超のロヒンギャが迫害を避けるため、隣国バングラデシュに逃れ、難民となっているのだ。 出所:新潟日報オピニオン(2017.9.25) 民族浄化の様相とすら批難さ…

教員の勤務時間

県教委は、県内公立学校の教員を対象にした勤務実態調査の結果を公表した。校内での勤務時間が週60時間以上の教諭は小学校で38.4%、中学校で68.9%、高校は45.3%に上った。…… 平日の正規勤務時間外で最も時間を割いた業務内容は、小学校では「成績処理」、…

ラズ語の禽獣命令詞

黒海の東側、トルコとジョージア(グルジア)の国境付近で話されている「ラズ語」には、言語学者の小島剛一さんが禽獣命令詞と名付けた独特の言葉がある。 例えばネコに向かって「餌をあげるから来い」は「キティキティキティ」、これがニワトリなら「プリー…

猫は固体か、液体か?

「猫は固体か、液体か?」。インターネット上で目にした問いに、フランス人の学者は悩んだ。物理学に基づき導き出した答えは「液体にもなれる」。 猫がどんな小さなスペースにでも入る体の柔らかさに着目した。「液体は容器に合わせて形を変える」との定義を…

デンマークの子育て

デンマークは北欧の小国で、……近年は経済協力開発機構(OECD)が調査する「世界一幸福な国」にほぼ毎年選ばれ、注目されている。 その理由は福祉国家ゆえの幸福感でなく、むしろ子育てにあるそうだ。目指すところは「折れない心」を持ち、情緒が安定した子ど…

再生医療安全性確保法違反

三つ前の投稿で臍帯血(さいたいけつ)バンクについての記事を挙げたばかりだが、無届けでおこなわれた提供が摘発されたとして、紙面上で話題になっている。 臍帯血による再生医療を無届けで行ったとして、愛媛など4府県警の合同捜査本部が販売業者や医師ら…

住まい

県内の自治体で福祉行政に携わった人は、「ああいうアパートは正直言って、ありがたい」と話していた。火事で全焼し、5人が死亡した横手市のアパートのことである。……全焼したアパートは管理人が常駐し、法令に沿った防災対策をしており、長年の受け入れ実…

自由な猫

イタリアの多くの人に「野良猫」という概念はない。世界中のネコを撮り歩く動物写真家岩合光昭さん(66)によれば、「市民の飼い猫であり自由な猫」(『イタリアの猫』新潮文庫)という存在である。古代ローマが、ネコを大切にするエジプトの影響を受けたた…

さい帯血バンク

白血病患者らへの移植用臍帯血(さいたいけつ)を凍結保存し、全国の医療機関に供給する認定NPO法人「兵庫さい帯血バンク」(西宮市)が、入居先の兵庫医科大学から来年8月末までの退去を求められている。病棟の建て替え計画に伴うものだが、多額の移転費用…

どんな本読んでるの?

「何を読んでいるか言ってごらん。そうすれば君がどんな人間か当ててあげよう」。1952年ノーベル文学賞を受賞したフランソワ・モーリヤックのよく知られた名言だ。…… 出所:何を読んでいるか言ってごらん - Miyanichi e-press(2017.8.2) 「どんな本読むの…

愛と正義

「われらは愛と正義を否定する」 障害者運動史で、ひときわ強烈なこの言葉。脳性まひ者たちの団体「青い芝の会」の行動綱領として知られる。 1970年、母親が障害のあるわが子を殺害する事件が起きた。母親への同情から広がる減刑嘆願運動に、同会は強く反発…

社会をあかるく

先日、ひょんなことから保護観察所の前を通りかかり、こんな所にあったのかと驚いた。すぐ近くに出身大学のキャンパスがある。まったく気づかなかった。もっとも、あのころの私は自分の内側にしか興味がなかったので(今でも割とそうだけど)、気づいていな…

国連特別報告者

気が狂いそうなほど眠い。 共謀罪の構成要件を取り込み「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案を巡り、衆院通過を前に国連特別報告者が政府に書簡を送り「深刻な欠陥のある法案をこれだけ拙速に押し通すことは絶対に正当化できない」と強く批判した…

されどトイレ

テレビドラマ『離婚弁護士』で主演の天海祐希さんがセクハラされた女性の職場に乗り込む場面。トイレが男女共用であることに、セクハラ問題に鈍感な会社の体質を暗示させる。トランプ米政権が、自己認識に基づく性別でトイレを使用させるように求めたオバマ…

雁供養

会社ではゲラを回し、それ以外では三つの副業に追われる。なぜすべての繁忙期が重なったし…。貧乏暇なしとはまさにこのこと。1か月ぶりの更新でございます。 津軽の浜の言い伝え――。渡り鳥のガンは枝をくわえて海を越える。疲れたら波間に枝を浮かべて止ま…

理想の猫

県の公式ホームページ(HP)を開くと、シベリア猫「ミール」の寝そべった姿が大写しになる。……県がロシアのプーチン大統領に秋田犬「ゆめ」を贈ったお返しとして、大統領から佐竹敬久知事にミールが贈られた。この犬猫交換外交からはや5年となる。プーチン…

試験と人間力

作家井上ひさしさんは「少なくとも入学試験問題の出し方については、よその国からも学んだ方がいい」と勧めていた。 米国の大学ではこんな問題が、と2005年のエッセー集「ふふふ」(講談社文庫)の中で紹介している――。「ここにあなたの一生をまとめた伝記が…

75歳以上の運転者による交通死亡事故

先週末から京都は大変な寒さです。もう10年近く住んでいるけど、4、5日も雪が降り続けるのは珍しい気がする。きのうまでは、水っぽくなった雪が、電線から、べちゃ、べちゃっと落ちてきて、こんなふうに雪って溶けるんだな、と思いました。玄関先の崩れかけ…

読書か・・・

きょうは3時間睡眠の頭。いつものっぺりした顔だから、目の下、クマというか、ちょっと朱くなっていて、かえっていつもより明るくみえる。年明けだからか、ゲラも原稿もまだそろいきらない。たぶん来週ぐらいからは忙しくなるでしょう。 役者を3日やれば、…

人生のバラ

きょうは家に帰ったら、テープ起こしをしなければならない。明日の朝9時までに、あと約50分ぶん。音質はともかく、話者の話しぶりが良くないから、作業がしんどい。早口過ぎて、用語の検討もつけられない。根を詰めれば、最低限の睡眠時間ぐらいは確保できる…

女性議員の比率

あけましておめでとうございます。 きょうは仕事始め。といっても、家で元旦の夜から、せっせと副業にいそしんでいましたが…。なんか、えらく忙しいな。 国会や地方議会の女性議員を増やすため議席や候補者の一定割合を女性に割り当てる「クオータ制」の議論…

引きこもり

仕事が忙しくなるとブログを更新しない、なぜなら、いつも勤務中に書いているから…。きょうもそれなりに忙しいのですが、飽きてきたので息抜き。 40歳以上で10年以上に及ぶ引きこもりの調査に、当事者とその家族らでつくる「KHJ 全国ひきこもり家族会連合会…

猫鼠同眠

唐代の正史である「新唐書」に、こんな一節がある。洛州の鼠は盗みを働いては、逃げ隠れしている。猫はそんな鼠を捕まえるのが仕事なのに、あろうことか鼠と一緒に住んでいる。猫は与えられた任務に背き、悪事を見逃しているのに等しい、と。俗に「猫鼠同眠…

チョコレートを避ける誠実さ

小説家の江國香織さんは、夫が自分以外の女性にチョコレートを贈ることを許さない。「甘くて贅沢な快楽を伴って口の中でとけるチョコレートは男が女の心を溶かすためのもの。恋愛にまつわる約束はたいてい無意味だから、贈り物をすることになった場合、チョ…

無電柱化

日本で3500万本を超え、毎年約7万本ずつ増えているものは何か。いきなり問われても想像しにくいかもしれない。答えは電柱だ。 電線類を地中に埋めるなどして電柱をなくす「無電柱化」を進める機運が高まっているのだという。……国土交通省の調べでは、最も無…

ほた、ほた

八戸市出身の芥川賞作家三浦哲郎さんは、確かで美しい日本語の使い手の一人だった。……随筆に『ほた、ほた』という擬音が出てくる。それは寒い冬の夜、三浦さんの母上の日課だった。寝静まった家族の寝床をそっと訪れ、布団の肩口を優しくたたいて回る。「ほ…

パズルの秋

手書きの文字には驚くほどその人の癖が出るという。筆跡鑑定の専門家の手に掛かると、点画の取り方や転筆(筆運びの切り返し)の筆癖は指紋と同じで、誰の文字だか判別できるらしい。 第三者が本人自筆を研究し尽くし、筆跡を偽造しても、ばれるものはばれる…

介護殺人と、同情

兵庫県加東市で、長らく介護していた妻を殺害し、殺人罪に問われた82歳の夫の裁判員裁判。神戸地裁姫路支部は今月、「同情に値する」として、執行猶予判決を言い渡した。…… 「同情」だけで、介護者の心が安らぐことはない。……兵庫の事件の場合、夫は、認知症…