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sleep like a log

新聞のコラムや社説をながめてみる

憲法記念日

 

 河原町を歩いていたら「戦争反対」「9条まもれ」「戦争法憲法違反」とコールしながら歩く賑やかな団体が。そういや今日は、憲法記念日でしたね。

 新聞コラムや社説もほぼ憲法記念日一色。憲法改正に意欲的な安倍首相の姿勢を案じる内容がほとんどでした。

 

 ……最高法規としての現行の日本国憲法は1947年の5月3日に施行された。……あれから69年。憲法をめぐり、昨今さまざまに論議されている。……憲法は権力を縛るものであるが、理想として掲げるものでもある◆改憲護憲、創憲、加憲…。立場は違えども、憲法を論じるいい機会。現行憲法に何が書かれているか、まずは知ることが大切だろう。……

〔コラム:佐賀新聞2016年5月3日〕

 

 どんな立場で何を主張するか、それは人それぞれ自由ですが、そもそも主張を持たない、避けたい、分からない、というのが大多数ではないかと思います。なにも憲法に限らず、政治的・専門的な問題に対しては、たいていそうです。「よく分からないけど、ノリと反射で主張する」というのも迷惑な話なので、それはそれで、べつに悪い事ではないと思います。しかし、たまには考えてみるのも悪くありません。

 ところで、東日本大震災から5年目を迎えた節目でもあり、先日の熊本大地震の衝撃もまだ生々しく続いている時期ですから、改憲については、9条だけでなく、以下のような争点も注目されています。

 

 ……安倍政権は今の憲法に「緊急事態条項」を盛り込む必要性を唱えています。国の有事や大規模災害時には、首相に権限を集中させ、より迅速な対応が取れるようにすべきだという一見、分かりやすい主張です。

 しかし、災害対策基本法などには既に緊急条項があり、内閣が法律に代わる政令を制定したり、国民の権利を制限したりすることができる仕組みになっています。

 それを憲法で規定することは屋上屋を架すことであり、「有事対応が主眼ではないか」「震災に名を借りた改憲は危うい」といった疑念の声が上がっています。

〔社説:西日本新聞2016年5月3日〕

 

 緊急時に対応が求められるのは政治家ですから、その政治家が「必要だ」というものを「いらんやろ」と言下に決めつけてしまうのは、一般の感覚では、戸惑いがあります。しかし、かといって、「むやみに権限が強化される」という警告がなされている以上、不穏なものを感じ取ってしまうのも確かです。憲法を変えずに、法律や条例の運用でなんとかなるのなら、それにこしたことはありません。

 日本人にとって、敗戦後一貫して平和・反戦の姿勢を貫いてきたこと、幾度の災害に見舞われても、そのたびに復興し対策を講じてきたことは、確かな自負であると思います。その自負がいっそう揺るぎないものとなるような、そして、現実の人々の暮らしを守っていけるような、そうした憲法と法運用であることを願います。

 

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