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違法伐採

 

 1週間のうち仕事よりも休日のほうが多いと、やけに時間が長く感じられます。しかも月給ならともかく時給制なんで、収入はないわ、出掛ければ出費になるわで、ツライところです。あ~あ、猫でも降ってこないかな。

 今日は多くの新聞が休刊だったので、昨日の社説から一つ。

 

 ……昨年の主要国首脳会議(サミット)に報告されたデータによると、主要熱帯木材生産国で生産される木材の50~90%が違法伐採によるものという。世界全体でも15~30%が違法伐採だと推計され、日本でもかなりの違法伐採木材や製品が消費されていると考えていい。

 ……欧米では違法伐採や環境破壊を行わずに生産された木材産品であることを認証する「森林管理協議会(FSC)」という国際機関の認証を取得する林業者や関連業界が増え、認証ラベルが付いた製品が市場で一般的になりつつある。この点でも日本の取り組みは遅れており、一層強化したい。

〔社説:宮崎日日新聞2016年5月5日〕

 

 日本は国土の3分の2が森林という、世界でもトップクラスの森林率の高さです*1。これに対して、平成26年の木材自給率は31.2%*2ですから、日本は木材の多くを輸入に頼っていることになります。

 自国の森林保護はもちろん大切です。しかし、環境問題は国境をまたぎます。違法伐採された木材の「買い手」とならないような制度が必要です。

 ただ、違法伐採は「アジア、アフリカ、南米などの熱帯林諸国のほかロシアなど」で深刻とのことですから、この背景には、違法伐採によって生活の糧を得ている人びと、さらに言えば、そうしなければ生きられない人びとの存在があるだろうことは、想像に難くありません*3。環境問題よりも、この貧困こそ、対処するべき差し迫った問題といえるのではないでしょうか。

 

www.the-miyanichi.co.jp

 

*1:こども森林館:森林Q&A」参照。ちなみに、世界の森林面積は陸地面積の30%。

*2:林野庁/「平成26年木材需給表」の公表について~26年ぶりに木材自給率が30%台に回復~」参照。

*3:やや古いが、「外務省: 第2回違法伐採国際専門家会議(概要と評価)」には「経済的動機のみならず、貧困が違法伐採の要因となっているとの指摘がなされ、その要因に応じて異なるアプローチが必要との意見が表明された。」とある。