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新聞のコラムや社説をながめてみる

ふるさと納税

地域

 

 やるべき仕事はたくさんあるし、かといって、自棄になるわけにもいかないし、平日には平日の、余暇には余暇の気怠さと心地よさがある。きょうも、あっという間に1日が終わりました。 

 

 ……ふるさと納税は個人が地方自治体に寄付すると、2千円の自己負担を除いた金額が所得税や住民税から軽減される制度だ。
 ……高級な牛肉や海産物、フルーツのほかパソコンや商品券など、寄付額で全国上位に名を連ねる自治体には高価な返礼品が付き物だ。寄付額によっては数十万円分の返礼品がもらえる。ネットオークションにはこうした返礼品が多数出品され、現金化を目的に寄付する人も多いとみられている。
 ……総務省は先月、家電や商品券など換金しやすい返礼品は、ふるさと納税の趣旨に反するとして全国の自治体に自粛を求めた。本当に趣旨に沿うようにするなら、返礼自体をやめるべきだ。……

〔社説:信濃毎日新聞2016年5月9日。太字は引用者〕

 

 そうは言っても、ふるさと納税って、生活に多少なりとも余裕がないとできないと思うんですよね。でも、お金を払ってちょっといいことをした気分になれるし、何か貰えるなら悪くない。

 これを本当にただの寄付にしてしまったら、自治体間の寄付格差以前に、そもそもお金が集まらないんじゃないでしょうか。自分が住んでいる地域なら、税金が行政サービスとして自分の所にも回ってきますけど、ふるさと納税はそうじゃない。善意のために生活の中からお金を出せる人はそんなに多くないと思います(もとの記事では、被災地への寄付が引き合いに出されていますが、それとふるさと納税を比較するのはちょっと)。

 「家電や商品券など換金しやすい返礼品は、ふるさと納税の趣旨に反するとして全国の自治体に自粛を求め」るという対応には賛成です。でも、返礼自体をやめるべきかというと、それはいきすぎじゃないでしょうか。人々のインセンティブや自治体への寄与を考えると、①返礼は特産品とか、地元の宿の宿泊券とかにして、さらには、②寄付したお金がどういった施策に使われるかをアピールする、というのがいい気がします。本当に趣旨に沿うようにするなら。

 

 

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