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新聞のコラムや社説をながめてみる

ダブルケア

医療・福祉

 

 子育てと親らの介護を同時に担うダブルケア問題が表面化してきた。先月末に公表された初の国の実態調査結果によると、全国で約25万人が直面していた。このうち女性は17万人で、圧倒的に多い。……
 ダブルケアは同時進行のため肉体的、精神的な負担が増す。仕事との両立が難しくなる場合もある。さらに介護と教育への支出の時期が重なり経済的な苦境を招く。背景に、女性の第一子出産時の平均年齢が30歳を超えたことや、夫婦のきょうだいが少ないことなどがある。
 ……理解の輪を広げ、仕事をしながら、子育ても介護もできる社会づくりが急務だ。

〔社説:福島民報2016年5月21日。強調は引用者〕

 

 厳しいなと思います。人口構造の偏りによって引き起こされる社会問題。いったん少子・高齢化の波にのると、それを変化させるのには、10年、20年、あるいはそれ以上の年数がかかります。

 何十年もかかるけど、しかし、「いま」これに対処しなければ、その変化さえも得られないんですよね。人口問題は、結局のところ、経済問題です。経済と人口と社会の問題が、それぞれの問題をさらに引き起こしている、そんな状態だと思います。現状の経済システム自体に無理があるんでしょうか。社会福祉制度に無理があるんでしょうか。おそらく、どちらも今の日本の人口構造に則したものではないのでしょう。

 数十年を見据えた対策の一方で、現実にいま介護と子育てに苦労している(苦労している、という言葉では足りない気もします。その人の生き方そのものを変えてしまう問題です)人たちへの支援も必要です。「仕事をしながら、子育ても介護もできる社会」……私は、家族だけがその負担を負わなくてもよい社会だと思います。

 ため息が出ませんか。仕事も、子育ても、介護もって。自分が、今まで多くの愛情とコストをかけて育てられた存在であり、そして、いずれは一人では生きられない、老いた心身になるのだと分かっていても。

 

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