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新聞のコラムや社説をながめてみる

結核とジカ熱

 久しぶりの、といっても一週間ぶりの更新です。

 

■結 核

 日本では過去の病気と見られがちな結核が、今また世界で猛威を振るっている。死者は年間で150万人とエイズを上回り、全ての感染症の中で最多の勢いである。不適切な治療で薬が効かなくなる形で拡大しているらしい……。

 ここ日本でも毎年2万人が罹患し、2千人以上が亡くなっている。……せきやたんが2週間以上続いたら結核を疑う必要があるそうだ。消え去った病気ではない。……

〔コラム:佐賀新聞2016年5月30日。強調は引用者〕

 

 結核といえば、私の中で真っ先にイメージされるのは沖田総司ですね…。なにかの小説で、滋養をつけさせようとして、生卵を食べさせられていたのをぼんやりと思い出します。高校生のころ、よく新撰組系の小説を読み漁っていたのですが、そういう時期を通過する人はけっこういるんじゃないかな。

 かつては不治の病であった結核。世界では今なお大きな脅威であるようです。「不適切な治療で薬が効かなくなる形で拡大」とは、いったいなんのこっちゃと思い調べてみたら、結核多剤耐性というものが問題になっているようです。

 

不適切な治療が多剤耐性結核菌を作り出します。また、治療の方法が正しくても結核菌の薬剤感受性を無視した化学療法を行うと、多剤耐性菌が発生してしまいます。

大阪府立公衆衛生研究所:結核菌の多剤耐性について

 

多剤耐性結核が生まれる背景としては、十分な治療を受けられない場合、または、薬剤の服用が不規則であったり、途中で中断してしまったりすることが挙げられます。

大塚製薬結核は世界の問題|大塚製薬

 

 薬剤耐性については、以前、このブログでも取り上げたことがあります。そのときは抗生物質の話題でしたが、こうした課題は、治療薬の発展には付き物なのかもしれません。人間自身に耐性が付く一方、冬になると新しい型のインフルエンザが登場するように、ウイルスにも耐性が付きます。人もウイルスも生き物なんだなあ…。

 

▼薬剤耐性に関する過去の記事

sleeplikealog.hatenablog.jp

 

 

■ジカ熱

 ……リオ五輪を延期するか、代替地で開催するよう、世界の研究者や医師150人が世界保健機構(WHO)に文書を提出した。きのう小紙が報じていた。ジカ熱が流行するブラジルでの五輪開催はリスクを世界に拡大させる、と警鐘を鳴らす。

 蚊が媒介するジカ熱は、頭部や脳が小さい「小頭症」などの異常出生を引き起こす恐れがある。ブラジルに押し寄せた観光客が感染の危険にさらされたまま帰国すれば、どうなるのか。ジカ熱が蔓延するリスクを払拭できない。「五輪開催は無責任」と文書は批判している。たかが蚊と侮っていては足を掬われる。テロより怖い蚊かもしれない。

〔コラム:東奥日報2016年5月30日〕

 

 世界で最も人間を殺しているのは蚊だそうですからね*1。次点は人間なんですが。

 蚊とかハチとかクラゲとか通り魔とか、とにかく刺す生きものは怖いです。蚊はとくに小さいので対処が難しい。一番良いのは、蚊が多く発生・棲息するような場所に行かないことですが……。

 

www.saga-s.co.jp

 

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