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sleep like a log

新聞のコラムや社説をながめてみる

奨学金の返済と滞納

教育 貧困

 「奨学金といえども借金。受給者の採用はリスクが大きい」。ある会合での会社幹部のコメントに驚かされた記憶がある。奨学金を利用した出席者の一人は会合の後で「咎められているようでショックを受けた」とこぼした。

 つい最近は知人の男性から、こんな話を聞かされた。大学生の娘に妻が「奨学金をもらっている子と結婚しちゃ駄目よ」と忠告した。合点のいかぬ知人が理由を尋ねたら「あなたのせいで私も苦労したから」と返されたそうだ。……

〔コラム:東奥日報2016年6月15日。強調は引用者〕

 

 ……2014年度に何らかの奨学金を受給している大学生は51・3%と半数を超えている。……奨学金の滞納者が33万人(2014年度)に上るのも、大卒という学歴を手にしながら、給与や賞与などが少ない非正規採用が増えているためだ。未婚率の上昇も若者の貧困が原因の一つといわれている。

〔社説:佐賀新聞2016年6月15日。強調は引用者〕

 

 ささる、胸にささるわー。えぐる勢いだわ…。

 借りなくて済むなら借りないし、まさか学士をおさめて返済に困るとは、誰も想定はしていなかったでしょう。

 進学する大学や能力によって、もっと幅広い奨学金制度を活用できればいいなと思います。

 まあ、貸与である以上は奨学金といったところで借金ですからね。それは借りている本人がよくよく承知していることです。これが重荷となって、結婚も子供をもつことも困難になる、あるいは家庭をもてたとしても生活が苦しくなる、そして子供も貸与型の奨学金を受け取り……という負の連鎖が発生してしまいます。

 誰もが学ぶ環境を選択できることは大切ですが、一方で、大学に進学しなくても仕事に困ったり世間の目が気になったりしないような環境も必要なのかもしれません。