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自由な猫

 タリアの多くの人に「野良猫」という概念はない。世界中のネコを撮り歩く動物写真家岩合光昭さん(66)によれば、「市民の飼い猫であり自由な猫」(『イタリアの猫』新潮文庫という存在である。古代ローマが、ネコを大切にするエジプトの影響を受けたためと言われる。だからペットショップでの販売はなく、殺処分も皆無とか。……

 出典:河北春秋|8月24日 | 河北新報オンラインニュース(2017.8.24)

 

 実家では猫を自由にさせて飼っている。帰省するたびに、仔猫が増えていたり、けものに襲われて減っていたりする。山の中だから、天敵はたくさんいる。たぬき、いのしし、へび、ふくろう・・・。猫だって、ねずみに限らず、鳥やうさぎを狩っている。自由で、そしてたくましい猫だけが、生き残ることができる。

 足がかゆい。半年ぶりに帰省したとき、そのたくましい猫がすりすりと寄ってきた。そのときは「かわいいな」と思ったけれど、たぶん、あのときノミに咬まれたのだと思う。裸足につっかけで自由な猫に近づいてはいけない。その猫は、なかなかの美人で、たまに甘えてくれるけれど、なにぶんサバイバルに打ち勝ってきたやつなので、近頃ではふてぶてしい顔つきと鋭い目つきをするようになった。母が「妖怪になりそう」とおびえている。それはそれで面白いけれど・・・。