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ロヒンギャ問題

 ャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害問題で、国際的な批判が高まっている。40万人超のロヒンギャが迫害を避けるため、隣国バングラデシュに逃れ、難民となっているのだ。

 出所:新潟日報オピニオン(2017.9.25)

 民族浄化の様相とすら批難される現状。アウンサンス―チー氏の対応にも注目が集まっています。

 ロヒンギャとは何か。歴史的なことが説明されている記事にもざっと目を通したのですが、その出自については諸説ある謎の民族のようで、なんだかよく分かりませんでした。

 ロヒンギャイスラム教徒の民族で、ミャンマーラカイン州を中心に、約100万人(130万人とも)いるとされています。一方、ミャンマーは人口約5000万人、その9割が仏教徒。対してロヒンギャは人口のわずか0.02%にすぎない少数民族です。とはいえ、イスラム教徒やキリスト教徒が4%程度いるので、大きな要因ではありますが、宗教だけがロヒンギャ迫害の原因ではないのかもしれません。

 ロヒンギャはインド・アーリア系で、風貌はバングラデシュの人々に近いようです。ロヒンギャ語を使用しますが、これはバングラデシュで使われるベンガル語との相互理解は難しく、また、ミャンマー公用語であるビルマ語を話さないことも、事態の好転を難しくさせています。

 ミャンマーにおよそ100万人いるとされたロヒンギャのうち、40万人以上が難民となって隣国に逃れたというのだから、これは民族浄化の謗りもまぬがれることはできません。また、難民として逃れた先で、人身売買の犠牲になるケースもあるようです。

 いったい誰が迫害しているのか。ロヒンギャは何から逃れているのか。ミャンマー軍がロヒンギャの武装集団を掃討する作戦上で、逸脱した行為を行った――村を焼き討ちし、多くの市民が殺戮、レイプ、放火の被害にあったとされています。ミャンマーはいまだに軍が大きな力をもつ国です。アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が、国際社会の期待に応えるような力強い手を打てないのは、こうしたことが背景にあるようです。ミャンマー一国での解決は難しいと言わざるを得ません。

 

参考:迫害、避難、不足する支援――ロヒンギャ難民たちの現状とは / ジュマ・ネット共同代表、下澤嶽氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-