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あなたがここにいてほしい

 母校が大阪桐蔭から2点を取って(14点を取られたが)ちょっと浮かれている春の1日。21世紀枠っていいな~と思いました。桜もすっかり見頃です。サボってお花見に行きたい。

 からここに今いてほしいあなたがいない。そんな痛みを歌った『あなたがここにいてほしい』は英国のロックバンド、ピンク・フロイドの全盛期の名曲だ。

 原題の『Wish You Were Here』の文字が翼に書き込まれた折り鶴が、国連本部での会合で、日本代表の席に置かれたのは、ちょうど一年前のことだった。核兵器禁止条約を制定するための交渉を米国の核の傘の下にある日本は欠席していた。

 折り鶴を置いたのは条約づくりに力を注いできた国際NGO核兵器廃絶国際キャンペーンICAN)のメンバーだった。条約を主導するはずの被爆国がいない無念が折り鶴に込められた。……

 出典:中日春秋:中日春秋(朝刊コラム):中日新聞(CHUNICHI Web)(2018.3.27)

 抗議や非難というよりも、まさに祈りのようなささやかな行い。数日前、銃規制を求める演説の場で、エマ・ゴンザレスさんが沈黙によって意思を示したことも印象深い出来事でした。言葉が無力だとは決して思いませんが、沈黙もまた雄弁です。

 核兵器禁止条約の署名国をみると、見事に南側諸国に偏っています。核を持つか、持たないかではなく、核を維持するか、手放すかの問題なのかもしれません。持たない者が持たないままでいる、持つ者が保持したままでいる。これは何も難しいことではない。持たなかった者が持ったとき、世界は当然、緊張する。そして、持つ者が手放したとき、それは平和に近づく選択ではありますが、緊張が生まれることも確かだろうと思います。