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藤原定家の日記

 歌人藤原定家の日記はいつも天候の記述で始まる。1180年から半世紀以上も一貫した習慣だ。有名なのは「天晴る。明月片雲なし」。

 のちに日記が「明月記」と呼ばれるようになった由来である。好日だったのだろうと想像したくなるが、実は事件が起きていた。父の俊成の家が類焼したのだった。

 にもかかわらず天候から書き始めたのは、それがずっと昔からの日本人の習慣だったから(鴨下信一「面白すぎる日記たち」文藝春秋)。……

 定家によれば晴れもいろいろ。「蒼天遠く晴る」「陽景晴る」「天顔快齊」…。ただの記述でないのが分かる。

 出典:大歌人、藤原定家の日記はいつも… | 越山若水 | 福井新聞ONLINE(2018.4.20)

 

 私もかっこいい文体で日記を書きたい。しかし日記自体が続かないのです…。書くほどのことが何もない。そうはいっても、一つか二つくらいは、いずれ人生の転機があるのかもしれません。その記述を人生の転機たらしめるのは、いつもの無難な、無為ともすらいえる日々を書き連ねていくことなのかもしれません。

 体の状態に天候が影響を与えたり、その日の天候に心情を重ねたりするものなので、日記に書く天候というのは、ただの記録だけの役割にとどまらないように思います。あとは食べ物かな。私はよく何を食べたかを書いておきます。きょうは納豆ご飯、シフォンケーキ、冷麺、豆大福。さすがにお腹がすいてきた。