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議会における子連れ出席

 上院は先週、1歳未満児の入場を認める規則改正案を全会一致で可決した。……日本では昨年、熊本市の女性市議が乳児を連れて入り、厳重注意された。市議会はその後、事実上、子連れ出席を認めない規則改正をしている。米国とは何とも対照的だ。

 熊本市議の行動を機に日本では職場に子どもを連れていく是非について論争が過熱した。一方、海外では論点が違うと指摘する研究者もいる。授乳する権利を守り、多様な人が議会に参画できるのが民主主義という視点に立ち、議論されるという。……

 出典:山陽新聞「滴一滴」(2018.4.22)

 

 これは非常に難しい問題…。アメリカ人民には民主主義に対する自負や誇りが、ある種、義務の意識として、こうした規則改正へと導く側面があるように思われます。

 「職場に子どもを連れていく是非」。そもそも議会の場を、その他一般の会社のような「職場」と同じ扱いで論じてよいものでしょうか。その点、個人的には、「多様な人が議会に参画できるのが民主主義」という視点はもっともだと感じます。さらに言えば、問題は「職場に連れていく」ことではなく、「連れて行かざるを得ない」ことにある。

 議会の場には、議員専用の託児所があってもよいのでは。それは子を持つ母である議員だけでなく、子を持つ父である議員にとってもかなり助けになるのではないでしょうか。こうした試みは、議員の特権との非難を浴びるかもしれませんが、しかし一方で、子育て意識のある男女の議員が増えることで、議会内の風潮、政策、ひいては民間へと還元されるのではないかと思います。