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じんぎ残し

 「頼まれれば越後から米つきに」。そういう言い回しで覚えていた。他県では通じないものだと思い込んでいた。頼まれたら断れぬ越後人の気質を言ったものだろうと。全国区のことわざだと知ったのは、辞典を何げなくめくっていたとき。

 「頼めば越後から米つきに来る」とある。切に頼めば遠方から重労働のために来てくれる義に厚い人も世の中にはいる――。要は頼み方次第だ、と教えることわざになっている。……

 出典:日報抄(2018.12.12)/新潟日報 

 

 全国区のことわざといっても、聞いたことないけどな……。私が九州の人間だからかもしれません。

 昔は精米するのも大変な重労働だったのでしょう。実家では数年前に精米機を買ったおかげで、去年のお米でもわりとおいしく食べられるようになりました。それ以前は、去年のお米は本当にぬか臭くて、ちょっとつらいものがありました(その分、新米のおいしさと美しさに対する感動はひとしおでした)。

 

 地方のことわざについては、一つだけ、ずっと気になっていることがあります。大皿料理をシェアしているときに、お皿に1個だけ残った食べものについてです。関西ではこれを「遠慮のかたまり」と言うらしいですね。青森では「津軽衆」と言うようです)。

 わが家では昔から、これを「じんぎ残し」と言うのです。子どもの頃は「じんぎ」という音が何を表すのか、いまいちピンときていませんでしたが、おそらく「仁義」のことでしょう。さらに祖父に聞いたところによると、「平戸の仁義残し」というフレーズのよう。武家の言葉か……? 平戸では当たり前に使っているの?