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愛嬌というのは

 漱石虞美人草』の序盤で、登場人物が言う。<愛嬌というのはね-自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ>。にこやかで憎めない表情やしぐさは、時に強みになる。漱石が解釈する愛嬌だろう。……

 秋の花、曼珠沙華は思わぬ場所にいきなり咲いて人を驚かす。漱石の句。<曼珠沙華あっけらかんと道の端>。明るさの中に人柄がにじむ。新しい大輪の開花である。

 出典:中日春秋:中日春秋(朝刊コラム):中日新聞(CHUNICHI Web)(2019.8.7)

 

 「それな」って感じですね。愛嬌があれば多少言いづらいことを言っても笑いにできる。それとなく釘をさしたりできますから。無神経と紙一重ですが・・・。

 ちなみに九州から京都に出てきた私は、大学生のときに初めて日常会話で「それな」という相づちを聞き、なんて素敵な相づちだろうと感銘を受けました。「わかる」よりも嫌味がない。言ったほうも言われたほうも親密さを感じる言葉です。「シュッとした」の次に使いやすい言葉だと思います。でも恥ずかしくて「それな」って声に出して使ったことないんです。大阪人が標準語をしゃべるときの恥ずかしさに似ているのかもしれない。